競馬 オルフェーヴルの名場面

2010年代の競馬で最強馬と言えば、オルフェーヴルの名前が真っ先に挙がります。彼は皐月賞・日本ダービー・菊花賞を勝った三冠馬として知られています。いずれも圧勝でしたが、相手関係にも恵まれていました。また凱旋門賞に2年連続出走し、連続2着でした。もし勝っていれば文句なしに彼の名場面の1位に挙げられるのでしょうが、連続で負けてしまいました。おまけに1年目は十中八九勝利を手にしていたのに、騎手のミスでよれてしまい負けてしまったのです。あのまま勝っていれば、日本競馬史上に残る名場面となっていたことでしょう。

オルフェーヴルの名場面第1位として挙げるのは、やはり負けたレースです。それは2012年の阪神大賞典です。相手は格下馬ばかりだったので、彼は単勝110円と圧倒的な支持を受けていました。最大の見せ場は2周目の3コーナーからでした。後方から徐々に順位を上げていき、そのまま圧勝かと思われた矢先、制御不能に陥り逸走してしまったのです。もともと気性の激しい彼は、ゴールしてから騎手を振り落とすことは何度もあり、気性の悪さをレース途中で初めて出してしまったというわけです。

誰もが競走中止かと諦めた途端、4コーナー入口で再びレースに復帰し、猛烈に捲って来たのです。残念ながら僅差の2着に敗れてしまいましたが、他馬より100m位は余分に走りました。前代未聞のレース内容ぶりに、改めてオルフェーヴルの強さを認識できたので、これが彼のナンバー1の名場面です。